就活面接での過緊張・トラウマに悩む20代男性が内定を獲得するまで
面接で足や体が硬直し、前年の就職活動で失敗を経験した20代のK.Dさん。面接での過緊張を克服しようとあがり症サポートセンター訪れ、緊張の根底に過去のトラウマがあることを発見します。心理アプローチでトラウマを一つひとつ解消し、自然体を保つトレーニングを重ねた結果、面接の緊張が半減して見事内定を獲得。落ち込みやすさも改善され、前向きに自分らしく歩み始めるまでの感動の克服プロセスです。
過緊張で昨年の就活に失敗した
私は過緊張の癖をもっています。
昨年の就職面接の時にものすごく緊張していました。
自分の考えていることが言葉にならないことがありました。足が震えたり、肩がガチガチになったりしていて、それが相手に伝わっていました。
そんな調子だったので、昨年の就職活動では残念ながら失敗しました。緊張したことが間違いなく関係していると思います。
過緊張の癖は過去のトラウマに根差していた
そこで今年はまずこの緊張する癖をどうにかしたいと思って、ネットであがり症サポートセンターのホームページを見つけて、セッションの申込をしました。
あがり症サポートセンターでのセッションで気づいたことがあります。
これまでは就職面接で緊張すること自体をどうにかしないといけないと考えていたのですが、その緊張する癖が自分の過去のトラウマに根付いているものだということに初めて気づかされました。
自分の過去のトラウマがどのようなものなのかということを掘り出していく作業をして、それにひとつひとつ対処していくことで改善できました。
就職面接で緊張せず自然体が出せた
去年の就職面接での緊張の程度を10とすると、今年の就職面接では5ぐらいに下がっていたと思います。必要以上に固くなりませんでした。また自分の自然体を出せていたと思います。
就職試験の中のグループ・ディスカッションも結構うまくいきました。発表役をすることが出来ました。
2社の試験を受けたのですが、そのうち1社から採用内定をいただくことができました。
熊本カウンセリングでのトレーニングは間違いなく役に立ったと思います。
落ち込む回数が減った
また日常生活の中でも前向きに物事を捉えられるようになりました。落ち込む回数が減りました。以前は嫌なことがあったときに、それに耐え切れずに落ち込んで、しばらく立ち上がれないことが多かったです。
今では嫌なことがあっても流すことができるようになったし、自分の今の悪い部分を受け入れられるようになりました。
熊本カウンセリングでのトレーニングを受けて、「流れに身を任せるのが一番」ということに気づきました。今までは自分の力でなんとかしないといけないと思いすぎていました。それでうまくいかないことがあると落ち込んでしまって、ますますうまくいかないという状態が続いていました。
しかし反省はするわけですが、そこまで気にせず、自然体のままで周囲との関係をうまく保っていけばそれなりにうまくいくと考えられるようになりました。
過緊張の人にアドバイス
自分と同じように就職面接で緊張しすぎて苦しんでいる人には、「一人で抱え込まないで」とアドバイスしたいです。どうしても一人で抱え込むと考えすぎてしまいます。すぐにでも誰かに相談して打開策を見つけるのがいいのではないかと思います。
(20代男性 K.Dさん)
あがり症解消セラピストからコメント
あがり症解消セラピスト 田中耕一郎
K.Dさんは面接という評価される場面で身体が固まり、足の震えや思考停止に苛まれる過緊張の苦しみを抱えていました。しかしその苦しみから逃げず、ご自身の過去のトラウマと丁寧に向き合われました。その結果、面接での緊張を劇的に軽減させて見事内定を獲得されただけでなく、日常での過度な落ち込みを和らげ「流れに身を任せる」という心のしなやかさを獲得されたプロセスは、心理療法的に極めて本質的な回復のモデルです。
心理療法家の視点から、K.Dさんの心と身体に起きていた変化のメカニズムについて専門的に解説いたします。
トラウマが自律神経のフリーズ反応を引き起こす
就職面接における過緊張(身体の硬直、足の震え、言葉の詰まり)は、単なる「気の持ちよう」や精神的な弱さではありません。これは過去の不快な体験や傷ついた経験がトラウマ記憶として脳の感情中枢(扁桃体)に刻まれ、無意識に「評価される場=生命の危険」と誤学習して生じる、自律神経系(交感神経)の過剰な防衛反応(フリーズ反応)です。
ポージェス教授の「ポリヴェーガル理論(多迷走神経理論)」では、人は脅威や評価の危険を感じた際、交感神経が過剰に昂ぶって震えが出たり、背側迷走神経系がはたらいて身体が固まる(フリーズ反応)ことが解明されています。
K.Dさんがセッションで「緊張そのものを抑え込もう」とするのではなく、その根底にある「過去のトラウマ」にアプローチされたことは臨床的に非常に高い効果をもたらしました。心理療法を用いて過去の未処理の感情や記憶を一つひとつ解体・再処理(減感作)したことで、脳の危険アラートが鎮まり、身体の過剰な防衛システムが安全モードへと書き換わったのです。
Porges, S. W. (2007). The polyvagal perspective. Biological Psychology, 74(2), 116–143.
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