ミーティングで動悸がするあがり症の40代女性が心理療法で楽になった話

会議のあがり症で動悸がする40代女性が心理セラピーで楽になった体験談

年齢とともに悪化するあがり症で、ミーティングでの激しい動悸に悩んでいた40代女性のR.Eさん。発声トレーニングなどの自己流対策に限界を感じる中、あがり症サポートセンターの心理療法に出会います。全5回の個別集中セッションで行われた「黄色の光のイメージワーク」をきっかけに、8点あった緊張が2点にまで激減。仕事が好転し、前向きな意欲を取り戻したストーリーをご紹介します。

動悸がして心臓が口から飛び出そう

10年前の私は今ほどあがり症ではありませんでした。

それが年を重ねるにつれて、だんだんとあがり症がひどくなってきました。

ミーティングや報告会で普通に話せばいいのに、話すことに意識が集中しすぎてしまって、話にならないような気になっていました。

動悸がして心臓が口から飛び出そうな感じでした。

これでは仕事に支障をきたす」と危機感を持つまでになったのです。

5回の個別集中セッションを受けた

そこであがり症を克服するために発声のトレーニングに行きました。

腹式呼吸や腹筋を鍛えればあがり症に効くかなと考えたからです。

しかし「これは違うな」と思って、インターネットで検索して、あがり症サポートセンターのウェブサイトにたどり着いたのです。

田中先生から5回の個別集中セッションを受けていろいろなことをしたのですが、あるイメージを頭の中に入れるようなことがありました。

それをよく覚えていますし、効果も1番あったと思います。

このときは本当に黄色の光が全身に行渡ったイメージが持てました。

そのイメージを持ったまま、会社での本番に臨めたのです。

田中先生から心理療法を受ける前までは、あがり症による緊張が10点を最高とすると8点ぐらいあったのですが、今では一瞬2ぐらい緊張するぐらいです。

一瞬緊張したときは深呼吸をすれば後はもう全然大丈夫になっています。

5回の個別セッションは効果がありました。

黄色の光のイメージは今後たびたび使うと思います。

あがり症サポートセンターで心理療法を受けて良かったと思います。

仕事の意欲が出てきた

あがり症が解消できて、何より仕事がうまくいっています。

そして自分の気持ちが以前と全然違うのです。

「こうしよう、ああしよう」と意欲が出てきました。

私は自分で言うのもなんですけれど、あがる人に悪い人はいないと思うのです。

私と同じようにあがり症で悩む人には、

「あがること自体には深刻にならずに、イメージ作りだけで意外に簡単に治るよ」

と言ってあげたいですね。

ただイメージで治るためには、それを受け入れる素直さも必要だと思います。

田中先生はいろんな種類の心理療法をしてくださるので、どれかが自分にひっかかると思うので、「どうにかなりますよ」と伝えたいです。

(40代 女性 R.Eさん)


あがり症解消セラピストからコメント

あがり症解消セラピスト 田中耕一郎

あがり症解消セラピスト 田中耕一郎

R.Eさんが5回の個別集中セッションを終え、長年悪化していたあがり症による緊張が「8点から2点」へと劇的に軽減したことを大変うれしく思います。

「心臓が口から飛び出そう」という強い動悸を抱えながらも、発声トレーニングに挑戦されるなど、諦めずに回復の道を模索し続けたR.Eさんの行動力さに、深く敬意を表します。

心理療法家の視点から、R.Eさんの身に起きていたことと、なぜ「イメージワーク」がこれほど決定的な効果をもたらしたのかを解説します。

キャリアと共に悪化するあがり症と「自己注目」の罠

10年前より年を重ねるにつれてあがり症がひどくなったという点、実は非常に多くの働く女性に共通する傾向です。役職や責任が上がるにつれて「完璧に話さなければ」「失敗してはならない」というプレッシャーが強まり、脳がミーティングを「戦場(危険地帯)」と認識しやすくなります。

このとき、R.Eさんが仰った「話すことに意識が集中しすぎてしまって」という状態は、心理学で「自己注目(Self-focused attention)」と呼ばれます。

Spurr, J. M., & Stopa, L. (2002)は、あがり症の人が「普通に話せばいいのに、話すことに意識が集中しすぎてしまう」とき、脳内では自分の身体の異変(心臓のバクバクなど)を過剰にモニタリングする負のスパイラルが起きていることを証明しています。

R.Eさんも意識のベクトルが外側(聴衆や伝える内容)ではなく、自分の内側(動悸や喉の震え)に向きすぎることで、脳が余計に危険を察知して動悸を増幅させるという悪循環に陥っていたと考えます。

なぜ発声練習ではなく「イメージ」が効いたのか

腹式呼吸や発声トレーニングは素晴らしい技術ですが、すでに脳(扁桃体)が「命の危険アラーム」を鳴らして心臓をバクバクさせている状態では、肉体的なコントロールだけで暴走を止めるのは困難です。

Kosslyn, S. M., Ganis, G., & Thompson, W. L. (2001)は、人間が脳内で「鮮明なイメージ」を思い浮かべたとき、視覚を司る脳の領域(一次視覚野など)が、本物の光や景色を見ているときと最大9割近く同じパターンで活性化することを発見しました。

R.Eさんが心理療法によって、リラックスや安心感を象徴する「黄色の光」を全身に行き渡らせる鮮明なイメージを作ったことで、脳の恐怖中枢に「今は安全である」という強力なブレーキ(自律神経の沈静化信号)がかかり、イメージを持ったまま本番に臨むことで、脳の誤警報システムを事前にシャットダウンできたと考えます。

参考・出典URL

Spurr, J. M., & Stopa, L. (2002). Self-focused attention in social phobia and social anxiety. Clinical Psychology Review, 22(7), 947–975.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12238248/

Kosslyn, S. M., Ganis, G., & Thompson, W. L. (2001). Neural foundations of imagery. Nature Reviews Neuroscience, 2(9), 635–642.
https://www.nature.com/articles/35090055


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