あがり症克服体験談|20年の朝礼スピーチに悩み、電話で改善した50代男性

中学時代の失敗がきっかけで、20年間あがり症に苦しんできた50代のI.W.さん。月1回の朝礼スピーチが近づくたびに数日前から予期不安に襲われ、当日の朝は血圧が急上昇するほどの極限状態でした。高額セミナーや関連本でも解決しなかった重い症状が、なぜ電話セッションを通じて「完璧でなくてよい」という安心感へと変わったのか。長年の苦しみから解放され、人生の明るさを取り戻した再生のプロセスを詳しくお伝えします。
あがり症の始まりは中学のとき

私はずっと、あがり症で苦しんできました 。あがり症の発端は中学生のときだったと思います 。
中学生のときに他の学校の生徒がやって来て、意見交換会のようなものがあったのです 。その意見交換会の中で声があまり出なかった覚えがあります 。そのときの嫌な感覚が心の中に残っています 。
現在は朝礼スピーチに苦しんでいる
そして、社会人になってから、あがり症の症状をいろいろと感じるようになりました 。
今、私が1番苦しんでいるのは、月に1、2回ある会社の朝礼でのスピーチです 。
自分のスピーチの順番が近づいてくると、その前の休みの日や前日から気になるのです 。スピーチのことが頭を離れず、他のことに没頭できず楽しめないのです 。
そして、スピーチ当日の朝は早く目が覚めるのです 。毎朝血圧を測っているのですが、スピーチ当日の朝は血圧が上がってカーッとなっていました 。
「どうしよう・・・」という気持ちが朝礼の前まで続いていました 。
朝礼の直前になると、体が固くなって、胸が圧迫されるような感じがしてきます 。
スピーチ本番になると、声が出にくくなって、自分が伝えたいことが十分に伝わらないような感覚でいっぱいになるのです 。
そしてスピーチが終わった後は後悔して、その後悔する気持ちをその日一日中引きずっていました 。
「また、やっちゃった・・・」という感じです 。
以上のような、あがり症の症状に社会人になって20年ぐらい苦しんできました 。
あがり症克服のためにいろんな取り組みをしてきたけれど…

これまでも、あがり症克服のためにいろいろと取り組んではきました 。
まず、いろいろなあがり症克服法関連の本を読んできました 。
バイオフィードバック法に取り組んだときもあります 。ある程度は効果があったと思います 。10のうちの2ぐらいです 。劇変したという感覚はありませんでしたが・・・ 。
また、受講料が30万円ぐらいする1泊2日の心理セミナーを受講したこともあります 。
瞬間的には良くなったけれど、家に変えると元に戻ってしまっていました・・・ 。
初回のセッション後からすぐに効果を感じた!

こちらは、インターネットを検索していて、たまたま見つけたのです 。
申込をする直前は、やっぱり、不安はありました 。それでも、とにかく何でもやってみようという気持ちで申込みました 。このあがり症の症状が無くなれば、もっともっと人生が明るくなるという思いがあったからです 。
心理療法を受けた後は、まず、気持ちが軽くなりました 。
今までと違って、前日になっても気持ち的に余裕を持って過ごせました 。
そして、当日の朝になっても血圧が全く上がっていませんでした 。
直前までは、スピーチのことをほとんど考えることがありませんでした 。
スピーチ本番では、若干、声の震えはありました 。しかし、「これでいいんだ」という気持ちに自然になっていました 。
そして、スピーチの後に後悔がありませんでした 。少々いろいろあっても、「完璧でなくともよい」と思えるのです 。
以前のスピーチの前日から後までのネガティブな気持ちをトータルで10とすると、今ではそれが3か4まで下がりました 。
田中先生には、初回のセッション後からすぐに効果を感じましたので、信頼感と安心感を感じました 。
実は当初は、まやかし的なものもあるのではないかと疑っていた面もあるのですが、効果もあったし、親身にしてもらって良かったです 。
今回はオンラインでのセラピーだったのですが、私は、面接よりもオンラインのほうで良かったと思います 。気軽にできたからです 。面接だったら、不安感もあったと思います 。
私と同じように、あがり症で苦しんでおられる方がおられたら、効果があってオンラインで気軽にできるセラピーがあるので、ぜひ試して欲しいです 。
(50代男性 I.Wさん)
あがり症解消セラピストからのコメント
あがり症解消セラピスト 田中耕一郎
I.W.様、この度は貴重な体験談を共有してくださり、本当にありがとうございます。心理療法家として、まずはあなたが20年という長い歳月、どれほどのプレッシャーと孤独の中で戦ってこられたか、その心中に深く思いを馳せております。
中学生の頃の「声が出なかった」という原体験から始まり、社会人になってからの20年間、月に1、2回の朝礼があなたの人生にどれほど重い影を落としていたか。本来であれば心身を休めるはずの休日までもがスピーチへの不安に侵食され、血圧が上がるほどの身体的反応に苦しまれてきたお話は、あがり症の本質的な辛さを物語っています。
専門的な見地から、I.W.様の体験と、今回の変化について重要なポイントを解説・コメントさせていただきます。
トラウマから解き放たれることの重要性
I.W.様のあがり症の端緒が中学生時代の意見交換会にあったという点は、心理学的に非常に重要です。当時の「声が出ない」というショックは、単なる失敗ではなく、脳にとっては「生存を脅かすほどの恐怖(トラウマ)」として記憶されてしまいました。
幼少期や思春期の社会的失敗体験は、成人後の社交不安の強い予測因子となります。
Hackmann et al. (2000) の研究では、社交不安を持つ人の多くが、現在の不安に関連する鮮明な過去の視覚的記憶(Imagery)を持っていることを指摘しています。
I.W.様もおそらくはその意見交換会の視覚的記憶をこれまでずっと持っておられて、ときどき思い出して見ておられたと推測します。
またそれ以来、スピーチの場面が近づくたびに、脳内の警報装置(扁桃体)が過剰に反応し、「またあの時のようになるのではないか」という予期不安を感じておられたのです。
今回、短期間であがり症解消の効果を感じられたのは、このトラウマを、心理療法を通じて解消できたからだと言えるでしょう。
Hackmann, A., Clark, D. M., & McManus, F. (2000). Recurrent images and early negative experiences in social phobia. Behaviour Research and Therapy.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10846808/
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